爆風のフエゴ島 2019年11月3日(日) 695日目(プンタアレーナス→ポルベニール東60km)

  • 2019.11.03 Sunday
  • 23:41

日付:2019年11月3日(日) 天気:晴れ

移動距離:62km 総移動距離:29,434km

本日の移動:Punta Arenas(プンタアレーナス)→Isla Grande del Tierra del Fuego(フエゴ島) Porvenir(ポルベニール)の東60km

 

ここプンタアレーナスで「大陸」は終わり。
マゼラン海峡をフェリーで渡って
今日からはフエゴ島を走っていく。
フェリーは9時半に出発なので
朝食後すぐにターミナルへ向かった。

 

ターミナル前は自転車で15分ほど。

朝からしっかりと爆風が吹き荒れている。

8時半に到着してチケットを購入する。
日曜日だからなのか人も車も列を作っていた。
そのほとんどが観光客のよう。
フエゴ島にはペンギンのコロニーがあるので
そこに行く人が多いみたいだ。
添乗員らしき女性がツアーの概要を説明していた。

 

 

 

 

2時間ほどでマゼラン海峡を渡り切って
対岸にあるPorvenir(ポルベニール)という町に到着。
町を抜けるとすぐに未舗装路になった。
ここから約100kmは未舗装路を抜けていかなければならない。


フレームが折れてから舗装路が続いたので。
この100kmを耐えられるかどうか正直わからない。
なるべく負担をかけないように心がけるが
良くも悪くも背中に爆風を受けるので
自転車は勝手にぐんぐんとスピードを上げていく。

 

「おいおい、勘弁してくれよ・・・。」
ペダルを回す脚よりもブレーキを握っている手の方が痛くなってくる。
パタゴニアに入ってから風が強い日は多かったが
今日はどうやら本気を出してきたようだ。
これまでよりもさらに強い。

 

アップダウンの多い草原地帯に
時おり湖が出てくる。

 

 

そんな道をしばらく進み海沿いの道に出た。
濃い青色をした海は風を受けて
あちこちで白い波を立てている。

 

 

写真だけ見ると景色はとってもきれいなんだが
とにかくフレームが心配で仕方ない。

そしてこの爆風。景色を楽しむ余裕はない。
少しでも段差の少ない場所を選んで進んでいく。

 

 

道は基本的に東に進んでいくのだが
もちろん真っすぐではない。
時に激しい横風を受けることになる。
平坦な道でも走ることが出来ず
押して歩くことも多かった。

立っているのもやっとなので
風よけがないとテントを張ることは不可能だ。
ちょこちょこ物置みたいな建物が出てくるので
どっかを使わせてもらうしかないかな。
と思いながら走り続けた。

 

6時近くになって約60kmを走り
緩やかな坂の先に教えてもらっていた小屋が見えてきた。
プンタアレーナスで出会ったサイクリストから
泊まることができると薦められていた場所。

が、見えているのになかなかたどり着かない。
最後の直線が完全に横風区間。
自転車を支えるのがやっとの状況だ。

なんとか走り切り、
いや、正確にはなんとか歩ききって小屋に逃げ込んだ。

これが最後の直線。

 

バス停の横に新たに建てられた小屋で
旅人が夜を過ごすことも想定されている。
テーブルとイスが設置されていて
屋根裏へと続く階段を上がれば
そこには寝るためのスペースが確保されていた。

 

 

 

爆風が吹き荒れるこの地域ならではの建物。
そんなエリアを自転車で旅する一部のアホな人間にとっては
ここはオアシスである。

自治体がこんなのを作ってくれるんだから本当にありがたい。

外ではゴーゴーと風が音を立てているが
中は平穏そのもの。
太陽の光が差し込んでほどよく温かい。

夕食後は屋根裏部屋にマットを敷いてぐっすりと眠りについた。
 

 

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大陸最南端で休養 2019年11月2日(土) 694日目(プンタアレーナス)

  • 2019.11.02 Saturday
  • 23:05

日付:2019年11月2日(土) 天気:くもり時々雨

移動距離:なし 総移動距離:29,372km

現在地:Punta Arenas(プンタアレーナス)

 

そろそろウシュアイア以降の予定も考えておく必要があるので
今日はプンタアレーナスに留まることにした。

フランスからのサイクリストは出発のようだが
かなりのんびりで12時頃に準備を終えて走り出した。

 

ぼくも同じタイミングで街歩きへ。
海の向こうに見えるのがフエゴ島。
ここからフェリーで2時間ほど。

 

ペンギン!?かと思ったが違った。
しっかり空を飛んでいた。

  

チリにはこういうアートが多い。

 

 

その後、スーパーに足を運んだ。
ガラスには木の板と鉄格子がはめられていた。
一瞬、店じまいしちゃったのかと思ったが
中はしっかりと営業していた。

 

他の小さな商店も同じようにしているところが多い。

大陸の南の端っこの町でも暴動の危険性があるようだ。
南米の中では最も安全な国と思っていたチリでも
タイミング次第では何が起こるかわからない。
サンティアゴは多少落ち着いてきているというが
実際に今回の件で死者も出ているし、
スーパーは放火されたり略奪されたりもしていた。

地下鉄の値上げが発端だと言うが
それはあくまでもきっかけに過ぎず、
様々なものが絡み合ってこの事態を引き起こしている。

 

ぼく自身も約1週間ほどサンティアゴに滞在していた。
ニュースの映像で人々が集まっている広場が映る。
そこはぼくがふらふらと散歩していた場所だったりもする。
自分のことだけを考えれば、
暴動が起きる前にサンティアゴから離れていて良かったわけだが
泊めてくれたミゲル一家のことや
よくしてくれた自転車屋さんのことを考えると
他人事とは思えない。

鉄格子をはめたお店を横目に宿へと戻っていった。

 

こちらは宿のねこ。ご飯を食べているとすぐに寄ってくる。
冷たい風に吹かれてフカフカの毛が揺れていた。

 

 

こちらのコンロを使わせてもらった調理。
今晩は寒いので簡単な鍋にした。

 

そうそう。
お昼ごろに出発した2人のサイクリストだが
夕方に戻ってきた。
色んなものの買い出しに時間がかかったから
今日は移動するのをやめたとか。

ぼくの場合、走る時は前日にしっかり準備しておく。
いったん走り出してから同じ宿に戻ってくることなんてないな〜。
と思ったが、数日前に出発して2時間で
同じキャンプ場に戻っていたのを思い出した。
まぁ、あの時はフレームが折れるという緊急事態だったから仕方ない。

 

夜は宿に集まった人たちと珍しく遅くまで飲み続けた。
明日はフエゴ島へ。
未舗装路を100km走らなければならない。
相棒、耐え抜いてくれよ〜。
 

 

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「大陸」最南端の町へ 2019年11月1日(金) 693日目(テウエルテェス→プンタアレーナス)

  • 2019.11.01 Friday
  • 23:39

日付:2019年11月1日(金) 天気:晴れ時々雨

移動距離:105km 総移動距離:29,372km

本日の移動:Villa Tehuelches(テウエルテェス)→Punta Arenas(プンタアレーナス)

 

馬小屋だか牛小屋だかで起床。


天気は良く昨日より風も弱い。
6時には完全に明るくなっている。
昼の時間が長いのは得した気分になる。
自転車旅をするぼくとしてはありがたい。

(なかなか暗くならないのが問題になることはあるけれど・・・)

 

今日はPunta Arenas(プンタアレーナス)までの100km。
草原地帯を進んでいく。
はるか遠くまで見える雲と青空がなんとも美しい。

 

 

 

そんな風に思えるのは風が弱いからであって
走り出して1時間もすると西からの風が猛威をふるい始め、

顔を歪めながら走ることになった。

 

ちょこちょこ小さな湖が出てきて
そこには色んな種類の鳥が生息していた。

  

 

 

 

鳥にとっては楽園なのかもしれないが

木は生きていくのに必死なようす。

 

 

時おり大きな雲がやってくると
ぱらっと雨が降ったり霰(あられ)になったりする。
風に乗ってどっか遠くからやってくるので
バチバチと顔にあたるとけっこう痛い。

 

そんなわけで虹が見えたりもする。

 

バス停でランチタイムにしていたら
2人のサイクリストがやってきた。
プエルトナタレスのキャンプ場で一緒になった旅人。
ぼくのフレームが折れた日に走り出しているから
彼らの方が1日早い出発だったんだけど
いつの間にか追い抜いていたようだ。
朝の出発が遅めのようで今日は走り出したばかりみたい。
「朝は風が弱かったからのんびりしちゃった。」とのこと。
ぼくの場合、「風が弱いうちに走り出そう!」となるのだが。
同じ自転車旅でもスタイルは人それぞれだ。

 
「またすぐに会うね〜」と言って彼らを見送った。

 

その後もグアナコを見ながら草原地帯を進み
16時頃にプンタアレーナスに入っていった。

 
ぼくの旅の中ではアメリカ大陸としては最後の町になる。
最終目的地のウシュアイアは
実は大陸ではなくフエゴ島という島の南端なので。

そんな大陸の端っこにあるプンタアレーナスだが
想像以上に大きな町で交通量が一気に増えた。

 
キャンプ可能な宿があると聞いていたのでそこへ直行。
シーズン前のためキャンプは出来なかったが
通常の宿泊も安めだったのでそのまま投宿した。

サイクリストやライダーが多く集まる場所で
フランス人のサイクリストご夫婦と一緒になった。
彼らはヨーロッパ、アジア、オセアニアを走って
ニュージーランドからウシュアイアに入ったらしい。
ここから北上していくとのこと。

食事をしながらウシュアイアまでの情報を教えてもらった。
風の状況にもよるけれどあと1週間ほどでたどり着けそうだ。
 

 

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満身創痍の相棒と共に 2019年10月31日(木) 692日目(プエルトナタレス→テウエルテェス)

  • 2019.10.31 Thursday
  • 23:52

日付:2019年10月31日(木) 天気:晴れ時々雨

移動距離:148km 総移動距離:29,267km

本日の移動:Puerto Natales(プエルトナタレス)→Villa Tehuelches(テウエルテェス)

 
早起きをしてせっせと準備を整える。
再びフレームが折れることも十分に考えられる。
なるべく早めに走り出して何かあったら
次なる一手を打たなくてはならない。
昨日より天気はいいしサイクリング日和ではある。

 
自転車に向かって手を合わせ
「どうか無事に走ってくれますように」
と祈ってから走り出した。

 

なるべくフレームに負担をかけぬよう
段差がある場所を避ける。
どうしても乗り越えなくてはならない場合は
しっかりと減速して進んでいく。
ハンドルには変な力をかけないように心がけた。

 

プエルトナタレスの町を振り返る。

もし折れるならこの辺にしておいてくれないと
もう後戻りはできない。

 

風が強いエリアを進んでいくことになる。

 

この辺りはほとんど北西から風が吹く。
ということは完全に追い風。
普段なら追い風はありがたいわけだが
フレームに心配があるぼくにとっては
あまりに強い風は勘弁してほしい。

 

序盤は上りが続いた。
常に気を使って走っているがどうやら問題なさそうだ。
路面状態も非常にいいのがありがたい。

 

 

2時間ほど無事に走り続けた。
不安だった自転車はとりあえず大丈夫みたいだ。
この先、どこまで持つかわからないけど
とにかくウシュアイアまでは頑張ってくれ。
 
この相棒は日本一周の時から使っているので
購入したのは9年も前になる。
お店に行って自転車を買うとき、
「日本一周する」と伝えるのがなんとなく恥ずかしくて
なかなか言い出せなかったのをよく覚えている。
それが今は海外を自転車で旅しているんだから
わからないもんである。
様々なパーツは買った時から入れ替わっているが
フレームはそのまま。
日本一周を約200日で終え、その後は年に数回乗る程度。
そして、世界旅の前に整備をした。
 
少しずつフレームにも疲労が蓄積されていたのか。

アウストラル街道でガタガタ走っていた時は

もう満身創痍の状態だったんだろう。

 

「こいつと一緒に色んなとこに行ったな〜。」
「あんなトラブルもあったな〜。」

日本一周からこれまでの旅を振り返っていたら
普段、ものに対しては感情移入することなんてない自分だけど
走りながらボロボロと涙が止まらなくなってしまった。
なんとか、なんとかウシュアイアまでは
こいつと一緒に走りたい。
 
風は徐々に強くなっていった。
追い風で背中をぐんぐん押してくれる。
木もこれだけ傾いちゃうくらい吹き荒れている。

 

あたり一帯はどこまでも草原が続いている。

 

が、この岩山だけそんな草原地帯にポツンと残されていた。

ちなみに手前の小屋がバス停。
風を遮るものがほとんどないので
昼食場所として使わせてもらった。
 
途中で進行方向がほぼ真南に変わった。
横風となり自転車が車道側に煽られる。
冷たい風を右半身にだけ受けるので
右手、右足、右頬がぐんぐん冷えていった。

 

そんな強風地帯に生息する動物たちもいる。
こちらはグアナコ。

群れをなしていることが多い。

 

こっちはニャンドゥと呼ばれている大型の鳥。


鳥だけど飛べない。
でも時速60kmで走るんだとか。
この時はのんびりしていた。
アルゼンチン北部の湿地帯でも似たようなやつを見たけど
同じ種類なのだろうか。

 

飛べない鳥を見た後は追い風(ときどき横風)に乗って
飛ぶように進んでいく。
後ろからの風が強いと空気を切り裂く音がしない。
タイヤが「ゴー」と重低音を出しながら
勢いよく回っている音だけがする。

 

追い風のおかげで約150kmを走って
Tehuelches(テウエルチェス)という小さな村にたどり着いた。
野宿できそうな場所を探して小さな村の中をふらふらと走る。
何もない草原では風をまともに受けるので野宿は厳しい。
小さな商店はあるけど歩いている人影はなし。
すると警察の兄ちゃんが建物から現れて
「あそこを使うといいよ」と建物を指差して教えてくれた。

 

小さな町にしては大きすぎるスタジアムのような場所。
円形の会場と客席もある。
なんでもRodeo(ロデオ)の会場らしい。
気になってちょっと調べてみたら
チリでは「ロデオ」が国技とされていた。
国民のスポーツとして特に農村部では人気だとか。
2頭の馬を使って牛をコントロールするようで
ぼくが使っていいと言われた場所は
おそらく馬だか牛だかが待機する場所と思われる。
ほとんど鍵がかかっているんだけど
1ヵ所だけ扉が外れていた。

 

雨もぱらついてきていたので屋根があるのもありがたいが
何と言っても中に入れば風があたらないのが大きい。

 

何の問題もなくテントを設営し夕食を作って就寝。

 

相棒よ、今日1日おつかれさま。
 

 

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緊急事態発生!!!! 2019年10月30日(水) 691日目(プエルトナタレス)

  • 2019.10.30 Wednesday
  • 23:40

日付:2019年10月30日(水) 天気:晴れ

移動距離:5km 総移動距離:29,119km

現在地:Puerto Natales(プエルトナタレス)

 

日の出の時間がだいぶ早くなってきた。
6時前には明るくなってくる。
もともと早起きが得意なので
明るくなってくると動き出してしまう。

キッチンを使えるのでちゃっちゃと朝食を済ませて
テントを撤収していく。

 

オランダからの旅人も今日出発。

ウシュアイアを目指すのでこの先も会うことになるだろう。

 

宿のオーナーのオスカルや他の旅人に別れを告げて走り出した。

プンタアレナスに向かう道に出るために
ちょっと近道をしたら未舗装路になってしまった。
ただ、アウストラル街道で毎日のように舗装されていない道を走ったので
そこまで苦にならない。

 
ちょっと下って川を渡り坂道を上り出したところで
自転車のハンドル付近から「パキン!」と乾いた音がした。
ん?聞きなれない音だな・・・。ハンドル周りにトラブルか?
いったん止まってハンドル周辺、キャリア、ホイールを確認する。
異常は見当たらない。
跳ね上げた石が変な場所にあたったのだろうか。

 
再びペダルに力を込めて走り出した。

するとハンドルが左右に激しく踊り出すではないか。

 
「な、なにごとじゃ!?」

 

どっかのねじが壊れたのかと改めて確認する。
すると信じられない事態が起きていることに気がついた。
な、なんと、自転車のフレームそのものがポキッと折れていたのである。
専門用語を使うならトップチューブとヘッドチューブの付け根部分。
2つの三角形が組み合わさっているフレームの
前の三角形のハンドルに近い部分が完全に折れていた。

 

「え・・・?マジで?」と思わず声が出て
しばしその場で呆然としてしまった。
キャリアをとめるダボ穴部分が折れたことはあれど
こんな場所が折れるとは思ってもいなかった。
人間でいえば首の骨が折れたようなもの。
(ダボ穴が折れたのなんて小指にヒビが入った程度だ。)

 

このまま走るのはもちろん不可能。
幸いにもまだそんなに走っていないので
とりあえずキャンプ場に戻ることにした。
押して歩くだけでも「グアングアン」と自転車は左右に揺れる。
それだけ折れた部分は重要だってことか。
他の場所に負担がかからないように慎重に
車体を支えつつ来た道を戻っていく。
野宿の想定でそれなりに積んでいた水を
道ばたに流して少しでも荷物を軽くした。
 
緊急事態であることは間違いないが
絶望で何も考えられないというわけではなく、
むしろその反対だった。
この先にしなければならないことを
色んな可能性を含めてひたすらに考える。
頭の中はフル回転だ。

 

約2時間前に出発したキャンプ場に舞い戻ってきた。
事の成り行きを語り、同じ場所にテントを設営。
これから車の修理工場を片っ端から訪ねるわけだが
「腹が減っては戦はできぬ!」ということで
昨日の夜の残りで作っておいた弁当を胃袋に流し込んだ。

 

改めて状態を確認する。
見事にポキッといっている。

 

 

オーナーのオスカルから修理工場の場所を教えてもらい
キャンプ場の近くから当たっていくことに。
歩いて15分ほどでたどり着いたのがこちら。

 

うーむ。大丈夫か・・・。ここで。
年をとったマリオみたいなおっちゃんが出てきた。
「ここ溶接できますか?」と尋ねると
状態を大して確認もせずに「できるよ。」と。
それはそれで心配なんだけど。

 
「ぼくはカナダから自転車で旅をしていて、
あとちょっとウシュアイアなわけで、
自転車のこの場所はとっても大事な部分で、
しっかりした溶接が必要だ!」と
知っているスペイン語をとにかく並べた。

 

キャリアのダボ穴を付けた時の電気溶接ではなく
今回はガス溶接が可能みたいだ。
「こいつを使うから問題ない。」と自信満々のおっちゃんマリオ。

曲がってくっつかないようにぼくが自転車を支える。
おっちゃんマリオは空気とガスを調整して
炎を1本の青白い光の線にした。
そして、それがフレームへあてられた。

 

日本一周の時から貼っていた「千葉」「柏」というシールが
さっそく燃え始める。
周辺も黒っぽく変色していった。

 

 

ある程度くっついたらぼくは手を離して
祈るように作業を見つめる。

上下左右しっかりと火を当てて15分ほどで作業は終了した。

 
なんて痛々しい姿なんだ・・・。

 

 

「完璧だ。」と言うおっさんマリオ。
「やすりかけて塗装した方がいいよね?」と尋ねると
「夕方にもう1回来ればここで出来る。」とのこと。

 

宿に戻りながら乗り心地を確認する。
特に問題はない。異音もしない。
荷物をつけて走ったらどうなるかわからないが・・・。

宿に戻って今一度じっくりと観察。
まぁ、どんなに見ても強度がどこまでなのかは
さっぱりわからない。

 

溶接の際の熱でグリスが溶けて抜け落ちたみたいなので
ヘッドパーツのグリスアップをした。

 

その後、自転車の具合をさらに確かめるべく
2時間ほどサイクリングに出かけた。
車体を左右に振ったり段差を越えたりしてみる。

 

この辺りの道は「Fin del Mundo」と呼ぶ。
その意味は「世界の終わり」。

フレームが折れた時はまさに「世界の終わり」が薄っすら見えた気がしたわけで・・・。

 

パイネ国立公園と思われる場所には
面白いかたちをした雪山が見えている。

 

 

4泊ほどのトレッキングコースが人気らしい。
町には登山道具のレンタルをするツアー会社が多い。
1、2泊なら行こうかと思ったが4泊はちょっと長い。
他にはバスで日帰りツアーもあるようだが
これまでの経験上それで見に行っても
ぼくの場合、あまり楽しめずに終わることはわかっている。

雨もぱらついてきたので空港の近くまで走って引き返した。

 

17時になったところで再び整備工場へ。
雑にやすりをかけ、雑にスプレーで塗装された。
塗り切れていないし、他には色がついているし・・・。
まぁ、いいか。とにかく走ることができるならいい。

 

明日、荷物をつけて走り出す。
果たしてどうなるか。
何とかウシュアイアまでは走り切りたい。
 

 

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プエルトナタレスの休日 2019年10月29日(火) 690日目(プエルトナタレス)

  • 2019.10.29 Tuesday
  • 23:20

日付:2019年10月29日(火) 天気:晴れ

移動距離:なし 総移動距離:29,119km

現在地:Puerto Natales(プエルトナタレス)

 

かなり冷え込んだ朝。
テントの表面はしっかり凍っていた。
改めて極地の近くまで来ていることを実感する。
そして驚いたのはテントの数。
昨夜、ぼくがテントに入った時にはなかったテントが
すぐ横にもすぐ前にも設営されていた。
フェリーの中での睡眠はやはり十分じゃなかったのか
物音に全く気がつかずに熟睡していた。

 

ちなみに目の前の大きなテントは
オランダからのカップルサイクリスト。
ぼくと同じくらいのタイミングでアラスカを出発している。
何度か他の交通手段も使ってワープしたらしい。
そりゃそうだよね。
そうじゃなかったらカナダを出発して
途中で飛行機もバスもフェリーも使っているぼくは
どんだけのんびり走ってるんだってことになる。
まぁ、旅に大切なのは時間でも距離でも
訪れた国の数でもない。

 

しばし自転車談議に花を咲かせて
お昼過ぎにふらりと散歩に出かけた。

港の方へ行くと昨日は曇っていて見えなかった
美しい山々が海の向こうに連なっていた。

 

 

 

 

風が強いのでほとんどの木はこうして少しだけ傾いている。

 

時には空を飛べるほど強いらしい。

 

町のスーパーはサンティアゴで起きた暴動の影響もあって

夕方には店を閉めていた。

窓には鉄格子のようなものをつける作業が進められていた。

こんな場所にも影響が出ていることに驚く。

 

ここからプンタアレナスという町まで2日か3日。
その後、フェリーでフエゴ島に渡って
最南端のウシュアイアを目指す。
アメリカ大陸縦断のゴールまであと10日ほど。
最後まで気を抜かずに走り切りたい。
 

 

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フィヨルドの間を抜けていく 2019年10月27日、28日 688、689日目(トルテル⇒プエルトナタレス)

  • 2019.10.27 Sunday
  • 23:17

日付:2019年10月27日(日)、28日(月)

移動距離:なし 総移動距離:29,119km

本日の移動:Tortel(トルテル)⇒Puerto Natales(プエルトナタレス)

 

何度か目を覚ましたものの
思っていたよりも快適に眠ることができた。

外の天気はころころと面白いように変化していく。
さっきまで雨が降っていたのに
いつの間にか青空が見えていたりする。

気温はかなり下がっていて山の上の方は雪を被っている。
海の上にいるので決して標高が高い山ではない。

  

 

車はこんな感じ。

 

キャンピングカーで旅するおっちゃんは犬の散歩中。

 

フィヨルドの隙間を縫うように進んでいく。
どこをどう進めばトルテルからプエルトナタレスにたどり着けるのか・・・。
地図をパッと見ただけじゃその航路はさっぱりわからない。

 

朝食の時間になると下の階にある小さな食堂へ。
コーヒーとサンドウィッチという簡単な朝食。
動かないからそんなんで十分だ。

ここから明日の夕方までずっと船内で過ごす。
いや〜暇すぎて死にそう・・・。
なんてことはなく、日記を書いたり、読書したり。
さらには自分のスマートフォンを使って船内で
いくつかの映画を観ることができた。
もちろん多くがスペイン語だけど
英語音声のものもあったので
見始めたらあっという間に時間は過ぎていった。
結局、2日間で4本の映画を堪能した。

 

天気がいい時は外に出て景色を眺める。

 

 

こんな灯台が色んな場所に建てられている。

 

廃船のすぐ横を通過。
何かのアトラクションのよう。
なぜここにあるのかはさっぱりわからない。

夜になったら動き出しているとかいないとか。

 

 

こちらが昼食。

 

途中で唯一の停泊場所がプエルトエデンという村。
トルテルの町にも驚いたが
こっちはもう完全に外界から隔離されている。
船以外でここにたどり着くのは不可能で
近くに同じような町は存在しない。

荷物の積みおろしのために1時間ほど停泊するので
その間にちょっとだけ町歩きをした。

 

 

 

 

 

フェリーが運んできた荷物を取りに来る住民たち。

 

再びフェリーに乗り込んでからも
読書、映画、食事とやることはそれなりにあり、
夜もそこそこ眠ることができて
快適なフェリーの旅になった。

 

 

 

28日(月)の15時にはプエルトナタレスに到着。
パラパラと雨が落ちてきている中、
何軒かの宿をあたる。どこも高い。
この町はTorres del Paine(パイネ国立公園)観光の拠点になる町で
欧米を中心に多くの観光客がやってきている。
さて、どうするかと悩んでいたら
庭にキャンプさせてくれる宿を発見し、
そこにテントを張らせてもらうことにした。

ここに2泊してウシュアイアまでのラストランに備えよう。
 

 

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不思議な町から船旅へ 2019年10月26日(土) 687日目(トルテル)

  • 2019.10.26 Saturday
  • 23:29

日付:2019年10月26日(土) 天気:曇り時々雨

移動距離:なし 総移動距離:29,119km

現在地:Tortel(トルテル)出航のフェリー

 

明け方には激しい雨が窓を叩いた。
ここにたどり着くまで雨は多かったものの
そこまで激しく降ることはなかった。
しかし、今日は違う。
というか、この場所の問題なのかもしれない。

 

ヒッチハイクをしなければならないスティーブンは
「6時前には出発する」と言っていたが
さすがにこの雨では厳しいと判断したようで
ぼくが朝のコーヒーを淹れている頃に起きてきた。

準備を終えて出発するスティーブンを見送り
ぼくは暖かい部屋でコーヒーを飲みながら
のんびり日記を書く。
今日の23時に出発する船に乗るので
夜まで宿の共有スペースを使えるようにお願いした。
お金はかかったが仕方ない。
大量の荷物と共に夜まで外を彷徨うのはつらすぎる。
  
ドロドロになった自転車をきれいにし
フェリーに乗る準備もそれなりに整えた。

お昼前に雨が落ち着いてきたので
買い出しがてら散歩に出た。

 
海の上を続いていく道を歩いていく。

そこから階段を上っていくと家々が並んでいる。

迷路のように張り巡らされた木道。
当たり前だけど車は全く通らない。
もちろん自転車も。

 

宮崎駿のアニメに出てきそうな世界。
ファンタジーのような現実の町。

 

昨日進んでいくのを途中で断念した方にも足を運んだ。
返す返すも行かなくて良かった。
上ったり下りたりといくつもの階段が続いていた。

 

 

 

こんな町にも犬や猫は多い。
1匹の猫が近づいてきた。

写真を撮ろうと離れるとくっついてくる。
しまいには足にまとわりついて遊びだした。

 

ん〜かわいい。

 

商店がお昼休みに入る時間が迫ってきたので
もと来た道を引き返す。
この猫も後からついてくる。

こっちが止まって振り返ると
猫も止まってジッとぼくを見つめてくる。
「だるまさんが転んだ」状態。
こいつはどこまでついてくるんだ!?

 

しばらくその状態が続いて長い橋に差しかかった。

ピタッと止まってそこから動かなくなった。
こいつのテリトリーはここまでみたい。

なんて悲しそうな目をしているんでしょう。

別れはつらい・・・。

 

でも、すぐに新たな出会いがある。

 

「リゾート地」のような場所であれば
海の上に木の道があったり
木の階段が設置されているような場所もあるだろう。
でも、ここにはその木の道が生活のために使われている。
だからこそ、こんなにも異世界に迷い込んだような感覚になる。
アウストラス街道の終点となるオイギンスに行くことにしていたら
この町には立ち寄らなかっただろう。
自転車を担いで階段を下りていくのは
少々骨が折れるがここに来たのは大正解だった。

 

 

 

商店に寄って船の中で食べるものやら飲むものやらを買い込み
その後もあちこち歩き回って宿へ戻った。

宿にはぼくと同じようにフェリーに乗る旅人がいる。
イタリアからの旅人。
兄弟でパタゴニアを旅している。
わりと細かいところまで計画をしているようで
ここからのフェリーも出発前から予約していたとのこと。
日本ではあまり知られていないが、
ヨーロッパではアウストラス街道は有名な観光地みたいだ。

 

簡単な夕食済ませて21時を過ぎたあたりで
彼らと一緒にフェリーターミナルへ向かった。
降ったりやんだりを繰り返していた雨だが
幸いちょうどやんだタイミングだったので
濡れずに歩くことができた。

前日に苦労した工事現場の階段は
彼らに手伝ってもらい一度で渡り切った。

 

フェリーターミナルには待合所なんてものは存在しない。
広場のようになっていて大きな屋根が設けられている。
それも道や階段同様に全て木で作られているわけだが
壁がないので冷たい風がピューピューと吹き抜ける。
フェリーは23時の出航。
22時までには来るようにとのことだったから
21時半にはターミナルにいたがフェリーがやって来る気配はなく、
ぼくらの他にお客さんと思しき人は1人だけ。

 

3人で「寒いな・・・」と呟きながら待つこと約1時間半。
やっとフェリーが到着した。

 

もうちょっと大きなフェリーかと思っていたが意外に小さい。
車は20台弱の車が並んでいる。
自転車をしっかりと固定して船内へ。
大型バスを2台つなぎ合わせたような細長い船内。
座席間隔は広く、客もそんなに多くないので
2つの座席を1人で使える。

 

出航するとすぐに電気は消された。
海の上を進んでいくフェリーだが
島に囲まれている場所なのでほとんど揺れることはない。
ぼくもすぐに眠りに落ちていった。
 

 

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不思議な町 2019年10月25日(金) 686日目(森の中→トルテル)

  • 2019.10.25 Friday
  • 23:22

日付:2019年10月25日(金) 天気:曇り時々雨

移動距離:65km 総移動距離:29,119km

本日の移動:林の中→Tortel(トルテル)

 

まだ雨は降っていない。
薄っすら青空も見えている。
トルテルに着くまで雨に降られなければいいんだけど。

いつもより早めに準備を終えて8時半には走り出した。

 

1日たったら道がきれいになっているわけもなく
今日もしっかりとガタガタ道が続いていく。

雨がポツポツと落ちてきた。
ちょっとしたら止んで再び降り出すというサイクル。
前方は間違いなくもっと降っている。

 

  

 

こんな天気なので昼食はこちらで。

 

食べている最中に本格的に降ってきた。

しばらく待機してやんでから走り出したけど

数十分で土砂降りに。

 

お昼を過ぎて完全に雨が降りしきる中、
トルテルの町へ向かう分岐点に到着。
ぼくのアウストラル街道の走行もここまで。
左に行くと街道終点のオイギンスへ。
ぼくは真っすぐ進むことになる。

 

風は向かい風となって
大粒の雨が顔にぶち当たる。
相変わらずのガタガタ道にも苦しめられるが
止まって休んでしまうと体が一気に冷えるので
必死にペダルを回し続けた。

 

あとちょっとでトルテルの町に入るってところで
最後の難関とばかりに上り坂が登場。

これが思ったよりも長く続く。
トルテルの町は海沿いの町なんだけど・・・。

 
峠を越えてちょっとだけ下った場所が道の終点だった。

大きな駐車場になっている。

 
町ははるか下に見えている。
な、なんてこった・・・。
階段があると聞いてはいたが、
まさかこんなに長いものだとは思っていなかった。

 

  

とりあえず町の全体を把握したい。
インフォメーションセンターが近くにあったので
そこにいた兄ちゃんからいろいろと情報をもらう。

いったん下まで行けばあとはほぼフラットだとのこと。
上にも宿はあるけど下にもあるらしい。

町の中心は見えている家々のさらに奥だそうで。

今いる場所からは見えない。

 
明日はさらに天気が崩れるようだし、
フェリーターミナルの様子も確認しておきたいから
今日中に下まで行っておくのがいいだろう。

雨の当たらない場所に自転車を置いて
フロントバッグだけ抱えて階段を下りていく。

 

な、ながい・・・。
木で組まれた階段が海まで続いている。
左右には木道が迷路のように作られていた。
なんとも不思議な町。

現実の世界からファンタジーの世界へ迷い込んでしまったかのよう。


と思いながらも今はゆっくり見ている余裕はない。
雨が弱いうちに荷物を運び終えたいところ。

 

フロントバックだけ抱えて
フェリーターミナル近くの宿をあたろうと考えていたが
あまりに遠いので予定変更。
荷物を先に全部おろしてから探すことに。

フロントバックをベンチの下に隠して
階段を上がっていく。
地元のおばちゃんたちも「はぁはぁ」と息を切らし
途中で休憩を挟みながら階段を使っている。
ここはバリアフリーならぬバリアだらけの町。

濡れている木道は滑りやすいので
登山靴に履き替え、さらに3往復して
やっと自転車を含めて全ての荷物を降ろし切った。

 

整備された木道を進んでいく。
これがこの町のメイン道路となる。


  

こんなにたくさんの荷物を積んだ自転車が
ここを通るのはさぞ珍しいようで
地元の人からもツーリストからも
ジロジロと好奇の目が向けられる。
そして、その中にはちょっとだけ
「あの階段はさぞかし大変だっただろうね・・・。」という
哀れみに近いものも感じる。

「オラ」とちょっと照れながら挨拶をするしかない。

 

すると目の前に新たな強敵が出現した。


フラットだと聞いていたがどうやら工事中のようで
階段で橋が架かっている。

5段くらいならなんとかなるけど
この高さはちょっと危険。滑りやすいし。
前の荷物を外していったん向こう側へ。
続いて後ろの大きなカバンを向こう側へ。
最後に後ろのパニアを付けたままの自転車担いで向こう側へ。

通りかかったおっちゃんに
「この先にもう階段はないのか?」と聞くと
「ここにはないな。」という中途半端な回答。
嫌な予感しかしない。

 

木道は完全に海の上に続いていた。
宮崎駿が作るジブリの映画に出てきそうな町。

木道や木の階段が張り巡らされている。

  

 

フェリーターミナル近くまでやってきた。
再び階段が出てきたのでとりあえず自転車を置いて
近くで宿を探すことにした。

 

ちょっと高そうなロッジはいくつかあるのだが
辺りにぼくが使えそうな宿はない。

するとツーリストを案内している兄ちゃんが声をかけてくれた。
「宿を探しているのか?ちょっと行ったところにうちの宿があるぞ。」
「1泊いくらですか?」
「15,000ペソ(約2,500円)だ。」
むむむ・・・。ちょっと高いけどこの町なら仕方ないか。
「じゃ、一緒に行きます。」と言って後に続いた。

 

ところが「ちょっとだけ歩く」はずなのに
階段を上って下りてどんどん先へと進んでいく。
木道はまだまだ先へ続いていた。
しばらく続いたがさすがに再び荷物一式を運ぶのは不可能。
兄ちゃんに「やっぱり厳しいわ」と伝え、自転車の元に戻った。

 

さて、どうするか。
再び近くを歩き人に聞いたりしてみたがこの辺りでは厳しそうだ。
最初の長い階段を下ったところにいくつかの宿があったから
そのどれかを使うのが最善だろう。

来た道を戻っていく。
「またあの橋を越えるのか〜」
と、とぼとぼ歩いていたら一人の男性から声をかけられた。

 

一瞬誰なのかわからなかったが
彼は数日前に出会ったドイツ人サイクリストのスティーブン。
コクランに1泊した後、
オイギンス方面に行かずにトルテルに来ていたようだ。
自転車が壊れてしまって20km近く歩いたんだとか。
明日、ヒッチハイクとバスでオイギンスに向かうらしい。

聞くと、彼が泊まっている宿は
ぼくがこれから向かおうとしていた場所のひとつ。
キッチンもあり値段もぎりぎりだが許容範囲なので
ぼくもそこに投宿した。

 

明日は夜まで時間があるので
もうちょっと心にゆとりを持ってこの不思議な町を楽しめるだろう。


  

  

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ガタガタ道は続くよどこまでも 2019年10月24日(木) 685日目(コクラン→森の中)

  • 2019.10.24 Thursday
  • 23:55

日付:2019年10月24日(木) 天気:晴れのち曇り時々雨

移動距離:64km 総移動距離:29,054km

本日の移動:Cochrane(コクラン)→森の中

 

なかなかいいキャンプ場だった。
ぼく以外に客がいなかったというのが大きいけど。
キッチンもあまり大きくないので
ハイシーズンはちょっと使いにくいかな。

 

出発前にスーパーに寄って数日分の食料を追加する。
Tortel(トルテル)にもお店はあるみたいだが
多くの品ぞろえは期待できない。
フェリーの中では食事が出されるようだが
量は少なめだろうから
それも考えてパンやらお菓子類をやや多めに買い込んだ。

 

町を出るとすぐに未舗装路。
なかなか雰囲気のいい標識に従って進む。


目指すは一番下に書かれているTortelの町。

 

町から少々離れたところで立派なお宅。
湖を見下ろせる立地。

 

向こうも道を譲る気はないようで。

 

前方は天気が明らかに悪い。
残念ながら雨になるという天気予報は当たりそう。

 

 

雨が降り出す前に栄養補給。
昨日の夕食をお弁当にしておいた。

 

後ろは晴れているんだけどな〜。

 

進行方向はどんより。

 

30kmほど走って道は長い下りになった。
急カーブではカードレールが土砂に埋まっている。

 

そこから道はかなり荒れだす。
コルゲーションがひどくて自転車がガタガタと揺れ続ける。
さらに場所によっては砂利も深い。

キャンプ場のおっちゃんはスムーズだと言っていたが
アウストラル街道の中でも
特に走りにくいエリアだと感じる。

 

下りきってからは湿原のような場所を抜ける。

 

 

が、思っていたよりもアップダウンは多い。

 
おまけにひどい路面状態。

 

「どこがスムーズなんじゃ〜!?」と
変な期待をさせたおっちゃんに怒りすら込み上げてきてしまう。
そんな自分をなんて小さな人間なんだと思いつつ
さらに道の状態が悪化してきたところで
「もう今日は終わり。」とやや投げやりな感じで
見つけた林の中に自転車を突っ込んでテントを張ることにした。
近くに水場があるのをしっかりと確認していたわけだけど。

 

たぶん同じように考えているサイクリストもいるようで
ファイヤーピットがいくつか残されていた。

 

 

夕食後、今日も焚き火。

 

雨が多いエリアだけどここ数日は雨が少ないので
落ちている木々は乾燥していてすぐに火がつく。

焚き火の温かさはもちろんだけど
パチパチという音も煙のにおいもけっこう好き。

 
今日もゆっくり眠ることができそうだ。

 

 

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