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    2018年9月2日(日) 268日目(米国 フェニックスの南→フローレンス)

    • 2018.09.02 Sunday
    • 23:51

    日付:2018年9月2日(日) 天気:晴れのち砂嵐

    移動距離:89km 総移動距離:14,273km

    本日の移動:Phoenixの南→Florence

     

    お世話になった2人に別れを告げて走り出す。
    今日は日曜日だから彼らもサイクリングへ行くらしい。
    ばっちりとサイクリングウェアを着込んでいた。

     

    ここら辺は55歳以上の人たちが住むコミュニティらしい。
    同じような建物が並んでいて、それぞれに大きくて素敵な庭がある。

     
    別荘のように夏場はもっと涼しい場所にいて、
    秋から冬にかけてかけてこっちに戻ってくる人も多い。
    近くにはゴルフコースもあって、のんびりと楽しめるそうだ。

     

    しばらくそんなおしゃれな住宅街を走っていたが、
    その一画を抜けると急に砂漠地帯が広がった。

    朝から風が強いな〜と思っていたが、その風が真正面から吹き付けてくる。
    ちょっと先に目をやると、砂が上空へと舞い上がっていて、
    つむじ風と呼ぶには大きく、竜巻と呼ぶには小さいようなものが出来上がっているのがわかる。
    また、路面があまりよくない。
    数メートル間隔で亀裂が入っていて、そこを越えるたびに「ガタンガタン」と
    電車のように音を立て、荷物たっぷりの自転車は揺れる揺れる。

     

    お昼には町にたどり着いたのでそこで昼食休憩。
    こうして町が出てきてくれるだけありがたい。
    冷たい飲み物があるし、冷房がある場所で休めると体の熱がひいていく。

    今日は風は強かったもののほぼ平坦な道のりだったので、
    16時過ぎにはFlorenceという小さな町にたどり着いた。
    キャンプ場はないので、町の外れにある野球場が3つもある大きな公園へ。
    駐車場から離れたところで道路や民家からも死角になるポイントを発見。
    今日はここで野宿かなと考え、夕食やビールの買い出しへ向かった。

     

    すると、弱まってきていた風が再び勢いを取り戻し、
    徐々に強風へと変わっていった。遠くから大きな雲もゆっくり近づいてきて嫌な感じ。
    雨が降り出す前に屋根がある場所へ逃げ込まねば!
    そう思っていると風はさらに強くなっていく。
    その勢いはもはや普通の風ではない。

    タウンホールの入り口に自転車ごと避難すると、
    その数分後には立っていられないほどの風が砂を巻き上げて一気に視界を奪っていった。

     

    スマホには「サンドストーム注意!」というアラームが届き、
    なんだかとっても恐ろしい感じ。
    1時間ほど風は吹き続け、その後ゆっくりとおさまっていった。
    しかし、遠くには巨大な雲が見えていてまた近づいてきそうな感じもする。
    距離があるので雷の音は聴こえないが、稲光が恐ろしいくらいきれいに雲の中を走っている。

    こりゃ、公園の野宿はやめた方がいいか?
    見つけていたポイントは屋根があるけど地面はコンクリート。
    ペグを打っていない状態で強烈な風+雨がきたらけっこう危険だ。
    近くに安そうなモーテルがあったので空きがあるか聞いてみるが満室。
    隣の町まで行けば空いている場所があると思うと言われたが、
    そこはぼくがお昼休憩をした町。自転車では遠すぎる。

    その後、何軒かのお宅にテントを張らせてもらえないかとお願いするも全て断られてしまった。

     

    もう太陽も沈みかけてきているので、最初に考えていた公園で野宿をすることに。
    風もこれからは強くなっていくことはなさそうだし。
    夕食を済ませ暑かったのでテントは張らずにマットだけ敷いて横になる。
    蚊やカナブン、コオロギなんかがあたりをウロチョロしているが、
    長袖、長ズボン、頭にはネットを被っているので問題はない。
    が、驚いたことに手のひらサイズのカエルまで登場した。
    ここら辺はかなり乾燥してるエリアなのに。
    近くに川があるからなのか、それとも公園のスプリンクラーの水に頼って生きているのか・・・。

    そんなことを考えながら次第にうとうとと眠りに落ちていった。

     

    どのくらいたったのかその時はよくわからなかったが、近くで物音がして目を覚ました。
    自転車に乗った若い兄ちゃんが現れたのである。
    彼はぼくのような旅人ではなく地元の人間という感じ。
    タバコを吸いながらとてつもなく明るく話しかけてきた。
    「名前は?」「何しているの?」「どっから来たの?」「名前は?」(同じ質問を何度もしてくる。)
    「ひとりで?」「タバコいる?」などなど。
    時計に目をやると深夜12時。
    ちょっと・・・、いや、かなり怪しい。
    そもそもぼくがいるのは公園のかなり奥の方。こんな時間になってから足を運ぶ場所ではないのだ。
    とにかく当たり障りのない感じで10分ほど会話をして彼は去っていった。
    最後まで「タバコはいるか?」としつこく聞いてきた。

    う〜む。ここで寝ていることがばれてしまった。
    考えてみると町の雰囲気も決して良くはなかった。
    これは移動するべきか・・・?でも、あたりは真っ暗。
    テントは張っていないものの自転車から荷物は外しているので、これから移動するのはかなり面倒である。
    それにそもそもどこへ移動すればいいのだろうか。

     

    考えながらちょっと辺りを見回してみる。
    なぜだかさっきの兄ちゃんはまだ公園内にいてふらついている。
    これはいよいよ怪しいな。
    ひょっとしたら誰か仲間を呼んでいて、合流してから襲いかかってくるのかもしれない。
    とにかく移動しよう。
    雑に荷物を詰め込み自転車に括り付けて暗闇の中を走り出す。
    公園から外の道路に出たところでさっきの兄ちゃんが自転車でふらついていた。
    ぼくの姿を見て驚いた様子で飛び出した言葉は「はやいな!」。
    彼はぼくがこの時間に「出発」したと思ったのだろうか。
    普通はこの時間に出発するなんて思わないだろう。
    「どこ行くんだ?」と考えるのじゃないだろうか。
    これは考え過ぎなのかもしれないけど、彼はぼくが「逃げる」のが早いと思ったのかもしれない。
    ぼくはその言葉に特に反応しないでいると、彼は勢いよく走り去っていった。
      

    さて、彼はいなくなったが、ぼくは寝床を探さなければならない。
    暗闇の中で向かったのは町の警察署。近くにあるのを夕方に見つけていたのだ。
    建物の近くでキャンプさせてもらうか、あわよくばどっか屋内で寝かせてくれたりしないものだろうか。
    ところが、そのオフィスの入り口には電話がぽつんと置かれているだけ。
    受付の電話だと思って受話器を取る。
    が、どうやらその建物には誰もいないようで受話器を通して現状を説明する必要があった。
    とにかく、自分の状況を話して近くでテントを張らせてくれと伝える。
    向こうも何やら話しているが電話ではうまく理解できない。
    これじゃ話にならん。と思ったのか、ちょっとそこで待ってなさいと伝えられ、数分後にパトカーがやってきた。

     

    自転車を見せながら再度話をする。
    この建物の近くにでテントは張れないとのこと。
    でも、テントを張ってもよさそうな広い空き地まで案内してくれた。
    本当はキャンプしちゃいけない場所らしく、朝早くに出発しなさいと念を押された。
    警察の彼はぼくの敵ではなく、完全に味方だった。

     

    暗闇の中、ヘッドライトを頼りにテントを設営。
    久しぶりのキャンプはなかなかハードな夜になった。
    遠くでは相変わらず稲光に照らされた雲が見えていた。
     

     

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      コメント
      はじめまして!
      若いお兄さんの出現に”ドキドキ”しましたが、何事もなくて良かったです。この国に住んで55年になります。私の経験から(警察の人)は一応信用出来ると思います。これから時々伺わせて頂きますね。
      ありがとうございます。
      とにかく何事もなくて良かったです。でも、もうすぐでメキシコ入り。本当に気をつけるのはこれからですね。
      • yasu
      • 2018/09/09 12:26 PM
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