村人たちのストライキ 2019年5月13日(月) 521日目(クスコ→チェカクペ)

  • 2019.05.13 Monday
  • 23:07

日付:2019年5月13日(月) 天気:晴れのち雨

移動距離:101km 総移動距離:23,480km

本日の移動:クスコ→チェカクペ

 

今日は走り出すことを決意している。
空を見上げると昨日同様に雲が目立つが
そんなことでぼくの決意は揺るがない。
固い決意をしているぼくに
今度は同じ部屋のカブレラがひとこと。

 

「今日は近くの村人たちが
ストライキをやっているらしい。」

 

ストライキ・・・?はて、どういうことだろうか。
ぼくが持っている「ストライキ」のイメージは、
鉄道会社の社員が賃金アップなどの待遇改善を会社に要求し、
認められまで業務をしないというようなもの。
村人たちのストライキとは一体・・・?

 
話によるとクスコに車が出入り出来ないように
道路を封鎖しているとのこと。
「自転車なら大丈夫。」と宿のおじちゃんも
ペルーでガイドをやっているマルクも
言っているので、やや揺れ動いた決意だったが
走り出すことにした。

 

「かばんに何を入れているんだ!?」と
ぼくの荷物の多さに驚いている自転車仲間に見送られて
9時前には出発した。
クスコは山に囲まれているイメージだったが
ぼくが進む方向はそうでもないようで
最初は緩やかに下っていく。
大きな町なので抜け出すのが大変だと思っていたが
意外にもすんなりと進んでいくことができた。

ストライキの影響も見られない。

どうやら気にする必要はなかったみたいだ。

 

クスコを抜けるあたりにこの先の町の表示があった。
小さいけれど町はいくつかあるので
昼食や寝床に困ることはないだろう。

 

小さな町には大きなお姉さんの像があった。

 

途中にあるオロペサ村はパンの町。
クスコで見かけた直径30cmほどもある円いパンは
ここの村のものらしい。

道沿いにはパン屋さんが軒を連ねている。

 

約100mほどの道に左右あわせて30軒は並んでいた。

良質な水があり小麦も収穫できることから
この町でパンが作られるようになったんだとか。

 

30kmほど緩やかに下り続け、
その先はアップダウンが出てくるようになった。
途中にはたびたび遺跡も見られる。

 

川沿いの町を抜けて行く。

 


民家がそこそこ建ち並んでいるものの
なぜだか閑散としている印象を受けた。

 

しばらくすると道に石がゴロゴロと転がっていた。
崖から転がってきたのか?
それにしては多すぎる。

トラックから落下したのだろうか。


さらに進むと今度はなぎ倒された木。
石というよりも岩と表現した方が適切なものまで。

これもトラックから落ちたのか?

 
ひょっとして・・・これこそストライキの影響か?
ほどなくして原因がはっきりした。
前方に車の列ができていて、
その隙間をぬっていくと、
車が通れないよう人々が道路の真ん中に集まっていた。

大きな岩や木がそこら中に転がっている。

普段、何かあるたびに(何もなくても)クラクションを
鳴らしまくっているペルーのドライバーも
このストライキにはどうしようもできないと
悟っているようだ。

むしろバスやバンに乗っている観光客の方が
いらだっているように見える。

 

ぼくのように時間をあまり気にしない旅ならまだしも
何ヵ月も前から計画を立て、
キッチリとしたスケジュールがある場合は、
この状況はたまったもんじゃないだろう。
ただ、ストライキをする方にももちろん理由はあるわけで。
単純に何が悪いとは言いきれない。

 

宿で「自転車なら大丈夫」と言われていたので
自転車を持ち上げ岩を乗り越え、
村人たちの横をさらりと通過していく。
ぼくに気がついた人々は
「あらま。あの旅人通っちゃってるよ。」
というような感じで笑っている。
「本来は通すべきじゃないけどまぁいいか」
という表情に見える。

 

そこを抜けてしばらく走っていくと再び車の列。

 

もうありえないくらいに岩が転がっている。
避けて車はなんとか進んでいるが
圧倒的に自転車の方が速い。

 

村に近づくと再び村人たちが道路を封鎖している。
レインボーブリッジは封鎖できないけど
ここの道は簡単に封鎖できてしまっている。
人々の様子を見ながら隅っこから
横たわっている木を越えていく。
もし止められたら素直に従った方がいいだろう。
そう思いながらだったが、
こっちを見てくるだけで何も言わない。
 
村を過ぎるとところどころで岩が転がっているが
前からも後ろからも車が来ないので
交通量が多い時よりもむしろ走りやすい。
ただ、車が来ないということは、
この区間で村人たちが
「無許可で通り抜けたのは誰だ!?」と言って
追いかけてきたら誰も助けてくれないということでもある。
そう思うとちょっと怖いが、
よくよく考えるとあれだけ岩が並んでいるので
ぼくを車で追いかけてくるのは不可能。
バイクなら走れないこともないだろうけど。
まぁ、襲われることはないだろう。
むしろぼくはあれだけ散らばっている岩を
誰がどうやって片付けるのかが気になって仕方ない。

 

村と村の間でぼくと同じ方向へ歩いて移動している集団に追いついた。
車が走れないから歩いて移動しようという人々ではなく、
どう見てもストライキを起こしている側の人々だ。
村で集まっているのは年配が目立ったが、
歩いているのは若者が多い感じがする。
手に木の棒なんかを持っている人もいる。
これはちょっと危険かも・・・。

速度を落として少しだけ様子を窺うが、
そのまま歩きのスピードに合わせていても仕方ない。
「ここまで問題なかったんだから・・・」と思い
何事もないようにさらりと間を走り抜けていった。

 

ぼくの存在に気がついた若者は
なんだか叫んだり、声をかけてきたりする。
やや速度を上げて一気に走り抜けようとしたところで
後ろのかばんを掴まれてしまった。
「ノー!」と言いながら振り返る。
何かを言っているがよくわからん。
そんなに危険な雰囲気はなく
半分冗談みたいだったが
突然だったのでけっこう驚いた。

すぐにぼくは走り出して
先頭を歩いている若者たちを追い抜いていった。
彼らはぼくに話しかけてきて
「どこ出身?」「どこに行くの?」と
普段の町なかでする会話と変わらない話をするだけだった。

 

その頃になると雨がポツポツ落ちてきていた。
途中で通過する小さい村は
入口に多くの人が集まっているので
ほとんど廃墟のように静まり返っていた。

 

16時を過ぎた。クスコから90kmほど走っている。
ほとんど見かけなかった対向車を見るようになった。
そのほとんどが大型バス。
地元の人々は諦めて移動しなかったけど、
バスを使っている観光客はそうではなかったみたいだ。
クスコへ向かうんだろうけど、
彼らはこの先もあの岩がゴロゴロしている区間を
抜けていかなければならないわけで、
クスコに着くのはいつになってしまうのだろうか。

 

約100km走り薄暗くなってきたところで
チェカクペという小さな村に入った。
ここもストライキをやっていたようだが
すでに解散している。
が、そんな日だったからか町自体は閑散としていて
人々が驚くほど少ない。
やっているんだかやっていないんだかわからないような
小さな宿を見つけて、入口から声をかける。
民族衣装を着たおばあちゃんが出てきて
部屋へ案内してくれた。
シャワーもトイレの便座もトイレットペーパーもなく
ベッドのみの部屋だったが10ソル(約350円)だから文句はない。

 

夕食に近くでレストランを探したが
どこもすでに閉まっていた。
たぶんストライキをした今日は特別なんだろう。
仕方なく部屋で手持ちの食料を使ってパスタを作った。

ストライキは2日間と言われたが、
明日もこんな状況が続くのだろうか。
ん〜ちょっと心配だ。
 

 

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