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    ウユニ塩湖脱出 2019年6月1日(土) 540日目(ウユニ塩湖上 東側→ウユニの町)

    • 2019.06.01 Saturday
    • 23:40

    日付:2019年6月1日(土) 天気:晴れ

    移動距離:53km 総移動距離:24,696km

    本日の移動:ウユニ塩湖上 東側→ウユニの町

     

    やっぱり寒いウユニ塩湖の朝だが
    今朝は2回目なのである程度の覚悟はできていた。
    それに昨日よりもさらに着込んで寝ていたので
    けっこうぐっすりと休むことができた。

     

    少しずつ明るくなっていく。

    月ともうひとつ明るい星。
    たぶん惑星の何かだと思うんだけど・・・。

     

    そんな景色を見ながら朝食。


    塩湖の道は飽きたけど、
    塩湖で過ごす夜から朝に飽きることはなさそうだ。

      

    誰かが咎めるわけもないので
    ゆっくりと出発準備。

    塩湖での最後の朝をしっかりと堪能した。

     

    ちらほらと遠くの方で日帰りツアーと思しき
    車が走っている。
    きっと日の出を見に来ていたんだろう。
    どっかでトリック写真を撮って帰っていくに違いない。
    昨日もそういう写真を撮っている人を見て
    そんな写真よりもっと素敵な景色があるんじゃい!と思っていた。
    「インスタ映え」「フォトジェニック」なんて言葉を
    ぼくは毛嫌いしている。
    そんな写真なんて撮るか!!と思っていたが、
    朝一番でしっかり撮っていた。

     

    カメラにタイマーを設定し
    シャッターボタンを押してからダッシュしている自分。
    標高が高いからはぁはぁと息をきらしている自分。
    やれやれ。笑えてくる。

     

    9時過ぎに走り出した。
    とりあえず、車の轍が残っている方へ戻っていく。
    途中でこんな場所を横切っていく。

    川のようになっていたのか、
    少しだけ塩がサクサクと柔らかく
    まだ固まりきっていなかった。

     

    道に戻ってからもガタガタと
    自転車を揺らしながら進んでいく。

     

     

    これも蜃気楼の一種。

     

     

     

    でこぼこ道を通り過ぎ、いよいよ陸地が近づいてきた。

    途中には塩のホテル。

     

    壁もテーブルも椅子も塩。

     

     

    お腹が空いてきたのでパンをかじっていると
    次から次へと声をかけられる。
    写真を撮られ、最終的には動画でインタビューまで。
    スペイン語で途中からよくわからなかったが・・・。
    あまりのんびりできないのでさっさと走り出した。
     
    「Dakar」の文字をちらほらと見かける。


    ここでもダカールラリーをやっているってことか。

     

    塩湖から陸地に出るには
    水が溜まっているエリアを選んで進んでいかなければならない。

    雨季だったらこの辺は通ることができないんだろう。

     

    14時前に塩の大地を抜け出し、
    Colchani(コルチャニ)という町に入った。
    ここで昼食と思っていたが
    ほとんど人がいないような静かな町で
    レストランなどは見つけることができなかった。

     

    仕方なくウユニの町まで走ってしまうことにした。
    ウユニまで行けば食べ物にありつけるだろう。
    とってもいい追い風が吹いている。
    約20kmだがこの風に乗っていけば
    1時間ほどでたどり着けるはずだ。

     

    塩で出来たオブジェを横目に町を抜けて

    アスファルトの道に入った。

     

    ところがそのタイミングで後輪に違和感が!
    ポコポコと一定のリズムでおかしな衝撃がある。
    パンクか?と確認するが空気が抜けているわけじゃない。
    再び走り出すが、やはり何かがおかしい。

    よく見てみるとタイヤの一部がぷっくりと膨らんでいた。
    タイヤのサイドウォールが破けている。
    まだまだこのタイヤで走り続けられると思っていたので
    これには驚いた。
    グアテマラでも同じトラブルが起きており、
    その時も未舗装路をしばらく走った後だった。
    やはりこの荷物での未舗装路は無理があるのだろうか。

     

    とにかくお腹も空いているので考えるのは後回し。
    予備として持ち運んでいるタイヤに付け替えて、
    ウユニの町までの約20kmを飛ぶように走りきった。

     

    予めチェックしていた宿へ。
    実はそこで待ち合わせをしている人物がいた。
    メキシコシティの宿で出会って
    1日だけだが一緒に辺りを歩き回ったハルさん。
    普通ならぼくのような自転車旅人とバックパッカーが
    再会するのは難しい。
    彼女がメキシコからブラジルへ行き、
    そこから再び北上するという奇妙なルートをたどっているから
    約半年ぶりに再会することが出来た。
    (ぼくのfacebookの投稿を見て連絡をくれていた。)

     

    お互いに旅の中で色んなことがあったので
    夜遅くまで話は尽きなかった。
    日本語で話すのは久しぶり!と思ったが、
    ラパスで出会ったガビィとも
    日本語で語りまくっていたんだった。

     

    塩まみれの自転車を整備したり、
    今後のルートを調べたりするので
    しばらくウユニの町でのんびりする予定。
     

     

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