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    コクランで休養 2019年10月23日(水) 684日目(コクラン)

    • 2019.10.23 Wednesday
    • 23:39

    日付:2019年10月23日(水) 天気:晴れ

    移動距離:なし 総移動距離:28,990km

    現在地:Cochrane(コクラン)

     

    朝はかなり冷え込んだ。
    芝生には霜が降りている。

    今日は移動しない。
    自転車の整備やら日記の更新やらをしてのんびり過ごす。

     

    フェリーは26日(土)の夜にTortel(トルテル)という町から出航する。
    そこまでは約120kmの道のり。
    2日あれば十分にたどり着けるだろう。
    天気予報では明日から天気が崩れて
    土曜日には「みぞれ」だとか「雷雨」という予報が出ている。
    つまり、天気が多少悪くても明日、明後日の2日間で
    走り切ってしまったほうが良さそうだ。
    土曜日になって慌てるようなことはしたくない。

     

    夕食はちょっと豪華にしてみた。
    サバの缶詰を使った炊き込みご飯。

    かき混ぜてから撮った方が良かったか・・・。
    見た目は悪いけど味は最高。

     

    珍しくもう1品。

     
    このキャンプ場の管理人(?)と思しきおっちゃんが
    自転車で周辺を回ったことがあるようで
    この先の道の情報をいろいろと教えてくれた。
    アップダウンは少なく、道もわりとスムーズになると。

    でも、最後に放った言葉が気になって仕方ない。
    「トルテルの町は階段を下りていったところにある。
    だから車は入っていけない。自転車なら大丈夫さ。」

    そういえばフェリーのチケット売り場の兄ちゃんも
    車の場合はPuerto Yungay(プエルトユンガイ)という
    違う場所から乗り込むと言っていた。
    自転車はどっちがいいのかと聞いたら「トルテル」と
    迷わず言っていたので
    これまで何の疑問もなかったわけだが・・・。

    果たして大量の荷物を付けた自転車は
    問題なく船に乗ることが出来るのだろうか。

     
    天気といい、階段のことといい、
    最後までどうなるかわからないアウストラル街道。
    あともうちょっとだけ続いていく。

     

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    大自然の中の不自然な色 2019年10月22日(火) 683日目(森の中→コクラン)

    • 2019.10.22 Tuesday
    • 23:48

    日付:2019年10月22日(火) 天気:晴れ

    移動距離:48km 総移動距離:28,990km

    本日の移動:森の中→Cochrane(コクラン)

     

    焚き火で温まったからなのか
    疲れていたからなのかよくわからないが
    昨夜はいつも以上にぐっすりと眠ることができた。
    炎には癒しの効果があるんじゃないだろうか。

      

    今日も天気はいいけど朝は寒い。
    そんな中、昨日折れてしまったフロントキャリアを
    結束バンドとテープを使ってつなぎとめる。
    割としっかり固定できたので
    またしばらくは問題ないだろう。

    準備を終えて走り出すころには
    木々の隙間から太陽が差し込んできていた。

     
    目の前の川はきれいな青色。
    水量が豊富で踊るように流れていく。

     

    しばらくはこの川に沿って進んでいく。

     

    今日も当たり前のようにアップダウンが続いていく。

     

    2本の川が合流したポイントで
    道は大きく左に曲がっていった。
    すると川の色が変化した。

     

    今までの濃い青から薄くちょっとくすんでいる水色。
    牛乳を混ぜてしまったような感じ。

     

    ここからより急勾配の道が始まった。

    ふと後ろの景色を確認するとポツンと黒い影を発見。


    ゆっくり動いている。同士が近づいてきているようだ。

     

    上り坂で追いつかれてしばらく話ながら一緒に走行。
    ドイツ人のスティーブン、自転車はレンタルらしい。
    南米をバックパックで旅していて
    アウストラル街道だけ自転車を使っている。
    パニアはぼくと同じオルトリーブで
    これもレンタルのセットに含まれているというから驚き。
    雨の多いこのエリアでは防水機能が
    しっかりしているってのは絶対条件だから
    間違いない選択だろう。
    ちなみに彼自身のバックパックは街道の終点オイギンスまで
    郵送してもらっているという至れり尽くせりのサービス。
    夏場はこういった感じで
    アウストラル街道だけを走る人も多いんだろう。


     

    でも、どうやったらその少ない荷物で
    数週間も自転車旅ができるのだろうか。
    彼の3倍近い荷物を持っているぼくには
    そこらへんがさっぱりわからない。

     

    ただ、このアウストラル街道だが
    自転車旅の難易度としてはそこまで高くないと感じる。
    確かに坂道、風、未舗装路と自転車走行には
    厄介な条件が並んでいる。
    でも、小さいながらも町は点在しているし
    それぞれの町にキャンプ場、ホステル、商店も
    一通りそろっている。
    さらに水がどこでも手に入るってのも大きい。
    アメリカの砂漠地帯を走った時には
    水だけで10リットル以上の水を運ぶ必要があり
    その重さはバカにならない。
    ここでは夕方になって野宿場所を探し出すタイミングで
    山から流れてくる水をペットボトルに入れてしまえばいい。

     

    スティーブンとは1時間ほど一緒に走り
    長い下り坂を終えた川の近くでぼくは昼食休憩。

     
    彼はそのまま走るとのこと。
    今日はお互いにCochrane(コクラン)という
    アウストラル街道南部ではわりと大きめの町までの予定なので
    「じゃ、また町で会うね。」と言って彼を見送った。

    その先は長い上りが始まっていて
    荷物の少ない彼でもさすがに苦労していた。

     

    しっかり栄養補給した後は上り坂へ挑んでいく。

     

    高いところから見ると川の色がよくわかる。

     

    遠くに青空、白い雪山、森の緑、茶色い道、
    そんな大自然の中を流れている川だけが
    明らかに不自然な色をしている。
    でも、これがありのままの姿であることに違いはない。

     

    まだまだ続いている上り坂。
    時々振り返って走ってきた道のりを確かめる。

     

     

     

     

    道ばたに珍しい生き物を見つけた。
    グアナコかな。もしゃもしゃ草を食べている。

    写真で撮った顔が面白かったので
    思わず声を出して笑ったら
    不思議そうな顔でこちらを眺めていた。

    「なにか?」とでも思っているようで。

     

    最後にこの上りを越えていった。

     

    振り返って1枚。いい道。

     

    やっとコクランの町にたどり着いた。
    最初に見つけたキャンプ場のおっちゃんに声をかける。
    「wifiありますか?」と聞くと
    「全部ある。」と言って
    トイレ、シャワー、キッチン、屋根付きのサイトまで見せてくれた。
    きっと多くの旅人が同じ質問をするんだろう。

    きれいな芝生のサイトも広がっているが
    雨が降ってくる可能性もあるので屋根の下にテントを設営。

     

    小さな町だけどスーパーもあって大抵のものは手に入る。
    こちらは教会。

     

    きれいな花も咲いている。

    アウストラル街道も終わりが近い。

     

    日程に余裕があるのでここに2泊して
    その後、2日かけてフェリーに乗るTortel(トルテル)へ向かうことにしよう。
     

     

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    これぞ「キャンプ」 2019年10月21日(月) 682日目(リオトランキーロ→森の中)

    • 2019.10.21 Monday
    • 23:42

    日付:2019年10月21日(月) 天気:晴れ

    移動距離:69km 総移動距離:28,942km

    本日の移動:Rio Tranquilo(リオトランキーロ)→森の中

     

    出発して30分ほど走ったところで
    フロントバッグ手前の小さなポケットのふくらみが
    いつもより小さいことに気がついた。
    何かを忘れてきただろうか・・・?
    そこには充電器関係を入れている。

     
    「あ・・・、もしかして。」

    確認するとやはりコンセントの変換プラグが入っていなかった。
    延長コードを引き抜いた後、
    変換プラグはそのまま差しっ放しにしてしまった。
    町を出てすぐに始まった上り坂を越えてきたというのに。
    この先の町で簡単に手に入る保証はないので来た道を引き返した。

    やはり差しっ放しだった。

     

    気を取り直して再スタート。
    今日も湖に沿って進んでいく。


    この湖、Lago General Carrera(ヘネラル・カローラ湖)は

    チリで最大の湖。

    東西に広がっていて東側はアルゼンチンにまたがっている。

     

    面白い雲。

     

    山は真っ白になっている。


    ここでは雨だったが標高が高い場所は雪になっていたんだろう。

     

    そして、とにかくアップダウンの繰り返し。

     

     

     

    同じ湖なんだけど見る角度や場所によって色合いが異なるのが面白い。

     

     

     

     

     

    道の途中に2匹のヤギが出現。
    ぼくの存在になかなか気がつかずもしゃもしゃしている。
    かなり近づいたところでやっと気がつき
    パーッと走り出した。
    てっきり左側の草原に逃げると思っていたが
    反対方向の崖へと勢いよく駆け上がっていった。
    実は崖の途中にもさらに何匹かいて
    そいつらも一斉に駆け上がっていく。

     
    すると「ガラガラ!」という音と共に小石が落下。
    「うおっ、危ね〜。」とハンドルを切る。
    続けざまに握りこぶしほどの石がいくつか落ちてきて
    最後には人の頭と同じくらいの石(もはや岩)が
    「ドスン!」と落下してきた。
    もうちょっところでヤギに殺されるところだった・・・。

     

    なんちゅう色してんだ、この川は。

     

    この辺りは湖が多い。
    ヘネラル・カローラ湖を離れてからもいくつか違う湖が出てくる。

    長い上りを越えて2つの湖を見下ろせた。

     

     
    湖はどれも透き通っているから驚く。

     

    今日は最後までアップダウンが続いた。
    17時くらいには走り終えようと思っていたが
    いい野宿場所を求めて18時過ぎまでズルズルと走り続ける。

     

     

    18時を過ぎてさすがにそろそろお腹が空いてきて力が入らない。
    エネルギーが切れかかってきている。

    下り坂でちょっと気を抜いてしまい
    深い砂利にハンドルを取られて派手に転倒した。

     
    体は問題ないがフロントバッグを載せているキャリアが
    ポキッと折れてしまった。
    空腹状態では思考力、判断力も低下しているということか。

     

    もういいや、と今日はその近くの河原で野宿。
    そこがなかなか素晴らしい場所だった。
    同じように転倒したわけではないだろうが
    ここでキャンプをしている人も多いようだ。
    ファイヤーピットがしっかり残っていた。

     

    辺りに大量に転がっている木を拾ってきて
    焚き火をしながらのんびりと夜の時間を楽しんだ。

    やっぱりキャンプはこうでなくちゃ。


     

     

     

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    小屋の中でもテント 2019年10月20日(日) 681日目(リオトランキーロ)

    • 2019.10.20 Sunday
    • 23:15

    日付:2019年10月20日(日) 天気:くもり時々雨

    移動距離:なし 総移動距離:28,873km

    現在地:Rio Tranquilo(リオトランキーロ)

     
    風と屋根からの騒音でうまく眠れない夜だった。
    おまけに、wifiがあるということで利用したキャンプ場なのだが
    なぜだかうまく繋がらない。
    サンティアゴで起きているデモのせいだと
    オーナーは言うものの
    近くのカフェではwifiがあったみたいなので
    それとこれとは原因は違う気がする。

     

    フランス人カップルの2人は
    違うキャンプ場に移動するようだ。
    そっちの方がちょっとだけ安いし
    しっかりしたキッチンも使えるらしい。
    確かにwifiがないんだったらぼくもここにいる意味はない。
    でも、移動するのはちょっと面倒ではある。

     

    オーナーにwifiのルーターを調べさせてくれと言って
    彼の家の中へとお邪魔する。
    小さなアンテナみたいなのがコンセントに繋がっているだけ。
    コードもスイッチも存在しない。
    こりゃやれることはひとつ。
    いったんコンセントを抜いて再度差し込んでみた。
    問題はいとも簡単に解決した。

    これでキャンプ場をわざわざ移動する必要はない。

     
    日記を更新したり、今後のコースを調べたり。
    フェリーを使うのでプエルトナタレスに到着する日ははっきりしている。
    そこからアメリカ大陸最南端の町であるウシュアイアまでは
    2週間もかからないだろう。
    その後の動きもある程度考えておかねばならない。

     

    雨は降ったり止んだりを繰り返した。
    気温が上がらず小屋の中はかなり冷え込んだ。 

    昨日はうまく眠れなかったので今日はテントを張ることに。
    テントの中はわが家のように安心する。
    下手な宿よりよっぽどいい。


     

     

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    空よりも青い青 2019年10月19日(土) 680日目(川沿いの空き地→リオトランキーロ)

    • 2019.10.19 Saturday
    • 23:21

    日付:2019年10月19日(土) 天気:晴れ

    移動距離:54km 総移動距離:28,873km

    本日の移動:川沿いの空き地→Rio Tranquilo(リオトランキーロ)

     

    川沿いの空き地(牧場?)に張ったテントの中で起床。
    山に囲まれているのでなかなか陽が当たらない。
    朝食を終えたくらいで向かいの山がやっと光を受けだした。

     

    今日はいい天気だ。青空に雪山が映える。

     

     

    途中で木立の中に突入。
    影があると路面が見にくくてちょっと危険。

    でも、そこまで走りにくさはない。

     
    もちろんアップダウンはどこまでも続く。

     

    道ばたで昼食休憩。
    天気も良いのでぽかぽか陽気。
    景色のいい場所で食べると
    冷たいパスタでも硬いパンでも
    どうしてこうもおいしく感じるのでしょうか。

     

    昼寝でもしたい気分だったけどのんびりと先へ進むことに。

    下り坂の先に湖が見えてきた。
    湖の色がとにかく青い。
    空の青さとはちょっと違って
    原色の青に近い色をしている。

      

    その湖に沿って進んでいく。

    浅瀬は沖縄のきれいな珊瑚の海みたいに
    淡い色になっている場所もある。

     

     

     

     

    冬場は雪が多いのだろうか。

     

    湖に向かっていく下り坂、
    遠くに雪山が見えていてなんとも素敵。
    と思っていたら、馬に乗ったおじいちゃんまで登場。
    なかなかいい写真を撮ることができた。

     

    その後もとにかくアップダウンを繰り返す。
    ただ、景色がいいので疲労感はほとんどない。

     

     

     

    最後のこの上りはややきつかったが・・・。

     

    無事にリオトランキーロの町に到着。
    50kmちょっとの道のりだったので早めに着くかと思っていたが
    予想以上にアップダウンがあったのと
    いい景色の連続で何度も足を止めたので
    到着は17時を過ぎていた。
    と言っても8時過ぎまで明るいから何の問題もない。

     

    町のキャンプ場を探す。
    この先の日程を考えるとこの町で2泊するのがいい。
    数日前に教えてもらった天気予報では
    明日は天気が崩れると言っていたし。
    2泊するならばwifiがあるところがいい。
    最初に行った場所は管理人がいない。
    しばらく待ってみたけど来ないようなので断念。

     

    続いてもうひとつの場所へ。
    看板も案内も何もなかったので見つけるのに苦労したが
    wifiもあるとのことでそこでテントを張ることにした。

    アウストラル街道ではよく見かける小屋の中にテントを張るタイプ。
    他には誰も来ないだろうからここに張っていいよと
    テーブルが並んでいる場所に案内された。


    本来ならここは共有スペースと思われる。

    テントを張ってから移動するのは嫌なので
    先に買い出しを済ませることにした。

     

    町の教会。この辺りの教会は本当に趣がある。

     

    中央の広場。

    手漕ぎのボートでここにたどり着いたのだろうか。

     

    キャンプ場に戻って続いては洗濯物。
    洗える時に洗っておきたい。

    あれやこれやとやるべきことを片付けていたら
    2人のお客さんがやってきた。
    フランスからの旅人で南米をヒッチハイクで回っているそうだ。

     
    というわけで、彼らがやってきたので寝床を移動。
    まだテントを張っていなくてよかった。

    こちらの小屋に寝ることに。

    一応ベッドがある。う〜ん。まぁ、いいか。

     

    夜中、風が一気に強くなった。
    トタン屋根がしっかり固定されていないので
    それが揺れて「ガタン!ガタン!」と激しく音を出す。
    さらに小屋のようになっているけど
    壁は指が簡単に通ってしまうほどの隙間だらけ。
    風がヒューヒューと吹き抜けて寒い。
    これならテントで寝た方がよっぽど良かったな・・・。

     

     

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    風と砂利道との闘い 2019年10月18日(金) 679日目(セロ・カスティージョ→川沿いの空き地)

    • 2019.10.18 Friday
    • 23:05

    日付:2019年10月18日(金) 天気:曇り時々雨

    移動距離:65km 総移動距離:28,819km

    本日の移動:Cerro Castillo(セロカスティージョ)→川沿いの空き地

     

    夜まで吹き荒れていた爆風だが
    少しずつ収まっていって朝にはそよ風程度になっていた。
    が、油断は出来ない雰囲気は漂っている。
    遠くの朝焼けは「きれい」より「不気味」に感じてしまう。

     

    風は午後になると強まりそうなので
    急いで準備をして9時前には走り出すことにした。

     

    青空が見える場所もあるけど
    空のほとんどは嫌な雲が広がっている。
    山の頂は隠れてしまった。

     

    昨日は見えていなかったけど
    塔のようになっている部分を発見。

    晴れていればもうちょういきれいに見えただろうに。
    アウストラル街道ではそれは贅沢だろうか。

     

     

    その代わりと言ってはおかしいが
    ちょっとだけ虹が姿を見せてくれた。(写真の左側にうっすらと。)

     

    走り出して30分ほど。
    あまり考えないようにしていたが風がどんどん強まっている。
    今日はしばらく西に向かって進む。
    この辺りは西から風が吹いてくるので
    向かい風となって襲ってくる。

     

    おまけにコジャイケから続いていた舗装路だが
    この先から未舗装路へ突入。

    これまでの未舗装路は比較的走りやすかったが
    ここは線路に敷かれているような石が大量に転がっている。
    上り坂でなくても走るのに一苦労。
    ゆっくり走っても
    自転車がぶっ壊れるんじゃないかと思えるほど
    激しく揺れる。
    それに向かい風も襲ってきて
    時には自転車を下りて押す必要もあった。

     

    さらに風のせいで車の音が全く聞こえない。
    特に左にカーブしている道が危険。
    石が比較的少ないのは車が走っている部分。
    車は無意識なのか意識的なのかわからないが
    基本的にインコースを走っているので
    石が少ない場所を走ると必然的に反対車線を進むことになる。
    風がなければ近づいてくる車の音がするけれど
    この風では「ぶおー!」という音に全てがかき消されている。

     

    また、カーブではやたらと傾斜をつけている道なので
    気を抜くと蟻地獄のようにズルズルっと滑っていってしまう。

    車が上げていく砂埃にまみれながら
    少しずつ進んでいった。
    こんな道がこの先ずっと続いていくのか・・・。

     

     

     

    未舗装路に入ってから10kmほど進み工事区間に入った。
    すると今までの道が嘘だったかのように
    道は固められ石はなくなり
    アスファルトのようにスムーズに走っていくことができるようになった。

     

    そんな道に入って15分ほど。
    1台のトラックが停まった。
    ドライバーは見るからに工事の関係者。
    「今から工事の時間だから通過できない。」
    「え!?そんな・・・。戻るしかないのか?」
    「う〜ん。のっけろ!」
    というわけで、工事区間の約10kmはトラックでワープ。
    どうせならもうちょい前のガタガタ道をワープしたかった。

     

    聞くと13時から17時は全面通行止めになるらしい。
    ぼくがこの区間に入ったのは12時半頃。
    本当にぎりぎりだった。
    この道も近いうちに舗装されるらしい。
    道幅を広げるため重機で崖を削り取っていた。
    危険な区間を過ぎて降ろしてもらい再び走り出す。
    道は比較的走りやすい。

     

    工事区間の反対側へやってきた。
    車が数台止められている。
    17時までは身動きがとれないと思われる。
    そんな傍らにサイクリストを発見。
    夏場は溢れかえっているようだが
    ぼくが出会ったのはこれが初めて。

    イギリス出身の彼はウシュアイアから南米大陸を北上中。
    半年かけてコロンビアまで行く予定らしい。

     
    オフシーズンの方がキャンプ場も空いていて
    ラッキーだな〜と思うことが多かったが
    久しぶりにサイクリストに会ってぼくも彼も話が止まらない。
    心のどこかではこうして仲間と話をしたかったようだ。
    結局、30分ほど話をしてぼくは先へと進んだ。
    ちなみに彼は17時までここで足止めらしい。
    さすがに同情する・・・。

    (ピントがあっていない。カメラの調子が悪い。)

     

    その先は道の両側に木々があるので
    ちょっとだけ風を遮ってくれる。
    葉をほとんどつけていない木と奥に見える雪山、
    そして、どんよりとした雲はまさに冬景色。
    気温も上がらないので寒い。


     

     

     

    しばらく走って道が大きく南向きに変わった。
    道も下りになる。が、急すぎるのでちょっと怖い。

     

    今日は町にはたどり着かないので
    そろそろ野宿場所を探しつつ走行。

    いいタイミングで水場を発見。


    ここで水を確保してしばらく進み、
    川沿いに広いスペースを発見した。

    牧場のようだが柵もなく動物も見当たらない。
    道路からも距離があるので完璧な野宿場所。

     

    昨日のうちに買っておいたビールを飲みながら
    パスタを作って本日は終了。

    この時期のこの地域は8時半を過ぎても明るい。
    それでもわりと疲れていたのですぐに眠りに落ちていった。

     

     

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    峠を越えてセロ・カスティージョ 2019年10月17日(木) 678日目(エル・ブランコ→セロ・カスティージョ)

    • 2019.10.17 Thursday
    • 23:47

    日付:2019年10月17日(木) 天気:晴れ時々曇り

    移動距離:55km 総移動距離:28,754km

    本日の移動:El Blanco(エル ブランコ)→Cerro Castillo(セロカスティージョ)

     

    昨日はだいぶ楽をしたので今日は朝からせっせと準備に取り掛かる。
    天気も回復して風もほとんどない。
    絶好のサイクリング日和。

    パスタのお弁当を携えて9時前に出発する。

     

    相変わらずアップダウンは続いていく。
    舗装路なのでそこまで苦労はしない。

     

    それに青い空がとっても気持ちいい。

    コジャイケを通過してより牧場が増えた。


    アウストラル街道はコジャイケを中心に栄えているみたい。

    人の手が加わっている場所が多い。
    街道に入ったばかりはジャングルっぽかったが
    この辺りは植生も変化している。
    過去には牧場として使われていたであろう場所も
    植林されていることが多い。

     

    しばらく上りが続いた。
    山の上だけでなく道ばたにも雪を見ることが増えた。
    ただ、太陽が出ていれば寒さは全く感じない。
    ハーフパンツに上着1枚でも
    上り坂では汗をかくほど。

     

    登山口らしき場所を通り過ぎて
    そこから一気に下りに入った。

    勾配が急なのか緩やかなのかで
    一応使い分けられているようだが
    そこまで急な坂ではなかった。

     

    この辺りは鹿がたくさん生息しているようで
    あちこちに鹿に注意!という標識がある。
    しまいには道路上にもペイントされている。

     

    川に沿って下っていく。


    水はとってもきれい。
    アウストラル街道は水の補給に困らないのがありがたい。
    どこでも天然水がおいしく飲める。

     

    坂を下り終えると天気が崩れ出してしまった。
    雨もポツポツと落ちてきた。

     
    そこから本日2つ目の峠道に突入する。
    緩やか勾配でゆっくり上っていく。

     

    地層がむき出しの山が増えてきた。


    特に頂上付近は浸食が激しく
    ゴツゴツ、トゲトゲしている。

    氷河(雪?)で削られたってことだろうか。

     

     

    雪は山の美しさをより引き立てている。

     

    峠を越えて下りに突入した。
    反対側は青空が広がっていた。

    見えてきたのは名峰セロカスティージョ。
    「名峰」と書いたがもちろんここに来るまでは知らなかった。
    が、けっこう有名らしい。
    確かにそれも納得の美しさ。晴れていて良かった。

    「カスティージョ」とは「城」という意味。

    浸食された頂上付近は確かに城のように見える。

     

    下りはうねうね道。
    急勾配が多いチリにしては珍しい。
    と思ったがこれでもそこそこの勾配がある。
    しかも、風が強くてハンドルを取られてしまう。
    変わりゆく山の景色を見ながら必死になって下っていった。

     

     

    坂を下り切ったところにセロカスティージョの村がある。
    今日はここのキャンプ場で終了。

    風はより一層強まってきていた。

    風がなるべく当たらない場所を探してテント設営。

      

    キャンプ場からもしっかりとセロカスティージョが眺められる。

     

    もちろん町なかからも。

     

    反対側には雰囲気の異なる山。

     

    キャンプ場にはぼくの他にテントが2つ。この時期にしては珍しい。
    2人ともチリ在住で登山をしに来ているらしい。
    あのゴツゴツした山を登るようだ。

    日帰りで行けるらしいが
    まだけっこう雪が残っていそうだけどそんなもんなのかね。

    「登らないか?」と何度も誘われたが

    さすがに事前の準備と情報なしであそこにチャレンジはちょっと怖い。

     

    明日はどんな天気だろうか。
    この風が続いていたら完全に向かい風なんだけど・・・。
     

     

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    アウストラル街道後半戦 2019年10月16日(水) 677日目(コジャイケ→エル・ブランコ)

    • 2019.10.16 Wednesday
    • 23:14

    日付:2019年10月16日(水) 天気:くもり時々雨

    移動距離:39km 総移動距離:28,699km

    本日の移動:Coyhaique(コジャイケ)→El Blanco(エル ブランコ)

     

    移動しなかった2日間は比較的いい天気だったのに
    出発を決めている今日に限って天気が悪い。
    もう1泊してもやることもないので
    天気は心配だけど走り出すことにした。

     

    コジャイケの町はすぐに脱出したものの
    しばらくは車が多くてストレスがたまる。
    アウストラル街道に入ったころは
    1時間に数台しか通らなかったのに。
    「車が多い」という基準がアウストラル基準になっている。

     

    ゴツゴツした岩山が目に付く。

     

     

    雨は降ったり止んだりを繰り返した。

     

    小さな滝。

    アウストラル街道ではこのくらいの規模の滝は
    何度も目にしている。

     

    崖崩れの跡だろうか。あそこだけくっきりと地層が見えている。

     

    40kmほど走ったところで小さな集落に到着した。
    雨がポツポツと落ちてきている。
    この先、さらに天気が悪化しそうな空模様。
    昼食も兼ねてしばしバス停で様子をみる。

     

    2日間走らなかったせいなのか今日は体がやけに重たい。
    天気もいまいちなので早々に切り上げることにした。
    集落の奥へと進んだところに林があり
    そこでキャンプしても問題なさそう。
    強くなってきた風も木々のおかげで多少遮られる。

     

    16時にはテントを設営しその後はひたすら読書。


    明日は天気が回復してくれることを願う。

     

     

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    アウストラル街道の終活 2019年10月14、15日 675、676日目(コジャイケ)

    • 2019.10.14 Monday
    • 23:45

    日付:2019年10月14日、15日

    移動距離:なし 総移動距離:28,796km

    現在地:Coyhaique(コジャイケ)

     


    14日(月) 675日目

    アウストラル街道を南下するサイクリストの多くは
    街道の終点オイギンスという町まで走り、
    そこからフェリーで湖を渡って
    国境を越えてアルゼンチンに入ってくのが一般的。
     
    国境越えはトレッキングルートになっていて
    自転車で走ることは出来ず、押して進んでいくらしい。
    「世界一過酷な国境越え」なんて言われていたりもする。
    越えた先にはアウトドアメーカーpatagoniaのロゴにもなっている
    フィッツロイがそびえている。
    色んな意味で何とも魅力的なルート。
     
    ただ、その国境はオフシーズンは閉鎖されていると聞いた。
    いつまでがオフシーズンなのかはっきりわからないが
    ここまで走ってきて他の自転車旅人に会っていないことから考えるに
    今はまさにオフシーズンである。
    (おかげで色んな恩恵も受けてきているけど)

    プエルトモントのインフォメーションセンターにも足を運んだが
    そこでははっきりとした情報を入手できなかった。
    そんなわけでここコジャイケの町でこの先の情報を仕入れ
    ルートを考えることにしていた。

    ツーリストインフォメーションの兄ちゃんによると
    オイギンスからアルゼンチンへ行くルートは
    11月にならないと通行できないらしい。
    そもそも船が出ていないとか。
    自転車で南下する場合は
    アウストラル街道を途中で離れて進路を西にとり
    アルゼンチン側へと抜けていく、
    もしくはフィヨルドの中を進んでいくフェリーがあるとのこと。
     
    実はそのフェリーの存在だが
    先日泊まった宿のおばちゃんからも強く薦められていた。
    アウストラル街道はコジャイケより南に行くと
    もっときれいだから途中でアルゼンチン側へ行くのはもったいない。
    トルテルって町からフェリーが出ているから
    それに乗るのがいいんじゃないと。

     

    大きな地図だとこの辺は入り組んでいてわからないが
    よく見ればアウストラル街道は海の近くを通っている部分もある。
    そこから出ているフェリーはフィヨルドの隙間を通過して
    南部にある比較的大きな町のプエルトナタレスまで行くらしい。

     

    ここからアルゼンチン側へ入ってもさほどいい景色はない。
    (と、チリの人は言っている。)
    フィヨルドの中をフェリーで進むのは面白いかもしれない。
    バスや飛行機の移動はストレスがたまると
    散々書いてきているがフェリーは別。
    ストレスどころかワクワクしてくる。
    コロンブスやマゼランが船を使って大冒険に出たように。
    (もうすぐでマゼラン海峡に到達だ。)
    日本からも多くの先人が船で海を渡って
    大陸の文化を吸収してきたように。
    ぼくの中にもそういう遺伝子がきっとどこかにあって
    気持ちを高ぶらせているんだと思う。
    まぁ、最大の理由は自転車の梱包が不要だってことなんだけど。

     

    フェリーを使うことに気持ちはだいぶ傾いている。
    が、問題はいつフェリーに乗るかってこと。
    毎日運航しているわけじゃなく、
    毎週土曜日にフェリーは出ているらしい。
    ここコジャイケから乗船場所のトルテルまでは約500km。
    そのほとんどが未舗装路となる。

    明日から走り出したとして5日間。
    5日間でアップダウンが続く未舗装路を500km。
    絶対に無理・・・。
    というわけで、19日(土)のフェリーは諦めて
    翌週の26日(土)に照準を合わせることにした。
     
     
    15日(火) 676日目
    フェリーを使わない道も今一度検討し
    最終的には26日(土)のフェリーを使うことに決めた。
    日程に余裕が出来たのでここにもう1泊する。
     
    午前中に船会社のオフィスでチケットを購入。
    トルテルから約2日間でプエルトナタレスにたどり着く。
    料金が高くて一瞬迷ったが
    オイギンスから湖も渡っていく船もかなり高額だと聞いている。
    食事も出るらしいし、乗船時間を考えればこんなもんか。
    果たしてどんな船旅になるのだろうか。
     
    コジャイケから船に乗るトルテルまでは
    時間に余裕があるので
    のんびりと走ってアウストラル街道を満喫するとしよう。

     

    コジャイケの町はけっこう歩き回ったけど
    あんまり写真を撮らなった。

     

     

    周辺ではたくさんのアウトドアアクティビティができるので

    それらの拠点になっている町。

    宿も多いし、大型スーパーもあるので困らない。

     

    そういえば最近カメラの調子が良くない。
    ピントがうまく合わないのはどうしてでしょう。
    せっかくいい景色の中を走っているのに。
    写真に頼らずに自分の頭で覚えておけ!ということでしょうか。
     
    この3日間の夕食はなかなか豪華だった。
    カレーライス、寄せ鍋、親子丼という具合。
    親子丼をタッパーに押し込んで
    明日のお弁当の準備もして眠りについた。
     
     

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    舗装路or未舗装路? 2019年10月13日(日) 674日目(ビジャ・マニウアレス→コジャイケ)

    • 2019.10.13 Sunday
    • 23:31

    日付:2019年10月13日(日) 天気:晴れ

    移動距離:76km 総移動距離:28,796km

    本日の移動:Villa Manihuales(ビジャ・マニウアレス)→Coyhaique(コジャイケ)

     
    昨晩も今朝も宿のおばちゃんが色んな話をしてくれた。
    おかげで悩んでいたこの先のルートも結論が
    見えてきたような気がする。

     

    今日も朝食と一緒にお弁当も作って出発。
    ここもシーズンになったらサイクリストで溢れかえるようだ。

     
    しばらくは舗装された道が続いた。
    もちろんアップダウンはあるが。

     

    牛たちに見られながら進んでいく。
    「もう自転車が走る時期になったか〜」とでも思っているのだろう。

     

    約10kmで道は二手に分かれる。
    片方は未舗装路で峠越えの道。
    もう一方は舗装路だけど遠回りしていく道。
    今日は雨が降り出すことはなさそうなので
    峠を越えていく未舗装路を選択。
    こっちの方が景色が良いだろうし、
    それに車も少ないに違いない。

     

    やはり自転車の旅人はこっちの道を選ぶのだろう。

     
    そもそもぼくが進んでいく未舗装路の方が
    アウストラル街道の本線となっている。
    別に「絶対にアウストラル街道を走る!」というこだわりはないけれど。

     

    未舗装路だけど道に凸凹は少ないので快適に走っていける。

     

    遠くの山を見ながらのどかな牧場の中を進んでいく。

     

     

    途中、芝生の上でお昼ご飯。
    風もほとんどない。弁当にコーヒーでピクニック気分。

    が、そこから先の道は石が増え
    自転車をガタガタと揺らしながら進むことになった。

     
    峠を越えていくので上りも多い。

    ただ、景色は最高。

     

     

     

     

    少ないと思っていた車だがそれなりに走ってくる。

    今日が日曜日だからなのか。
    道が狭かったり、広くても石が多い場所だったりするので
    車が来ると止まる必要があるのはちょっとつらい。

    ここなんかはかなり広い道だけど
    右側の3分の2は大きな石が転がっていて
    自転車じゃ走ることができない。

     
    もう一方の道を選んでも
    あっちはあっちできれいな景色が見られただろうけど。

     

    峠を越えると一気に下り。
    ブレーキを握りしめガタガタと激しく自転車を揺らしながら下る。

    コジャイケの手前約10km地点で
    午前中に分かれた舗装路と合流しラストスパート。

    さっきとは比較にならないほどの車が走っている。

     

    コジャイケの町は山の斜面にへばりつくように作られていた。
    最後に上り返して無事に到着。
    思っていたよりも大きな町で人も車も多い。

    キャンプ場併設のホステルに行ったが
    残念ながらこの時期はキッチンが使えないとのこと。
    もちろんバーナーは持ち歩いているので
    キッチンがなくてもいいんだけど、
    2泊はするつもりだし、
    日本食をガッツリ作る気満々だったので他を当たることに。

     

    キャンプよりは高いけどなんとか許容範囲の宿を見つけ
    そこにとりあえず2泊お願いする。

     

    夜はカレーライス。
    米は自分の鍋で炊くのが一番確実。

     

    明日は走らずに休養日。
    疲れも溜まっているしこの先のルートの検討もしたい。
    ツーリストインフォメーションに行って
    情報を仕入れてくるとしよう。
     

     

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